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カトマンドゥは少々辛い場所だった。
もちろん数多の神様仏様は今もいるのだけど
それ以上に建物や人がひどく増え
細い路地や寺院のそばにも車やバイクが容赦なく突っ込み
飽和状態の道路が巻き上げる排気ガスで息ができない…。

よろよろの私が行き着いた先は
広場の片隅の、名もない祠とそれを包みこむ大きな樹の下
時折地元の人が祈りを捧げては去ってゆく。

この樹はどのくらい、かの地を見つめてきたのだろう。
凄まじい勢いで変わり続ける人の世の隣で。

祠の奥から、樹がこちらをじっと見ている気がした。

私も猿といっしょに、しばらく樹の前から動けなかったのだった。

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